ご縁のある【林家木久扇師匠】と【林家木久蔵師匠】が三鷹警察署の一日署長をつとめられました
新年度を間近に控えて、主として新入生や新社会人などを含む新生活を送られる皆様の交通事故防止と交通安全の確保のために行われる「春の交通安全運動」については、4月6日から15日まで実施されます。
また、交通事故ゼロを目指す日は4月10日です。
その「春の交通安全運動」を前に、『三鷹市交通安全フェスタ』が、私が所属する杏林大学井の頭キャンパスで開催され、参加しました。
会場に少し早く到着すると、駅前地区で交通安全対策の取組みをしている市民のみなさまが駆けつけてこられて、再会を祝福して記念写真を撮りました。
この日の冒頭の式典で、警視庁三鷹警察署の宮崎純一署長から『一日警察署長』を任命されたのは、林家木久扇師匠と林家木久蔵師匠の親子です。
私は三鷹市長在任中に、三鷹市長・市議会議長・東京むさし農業協同組合代表理事・三鷹商工会長の4団体の代表が発起人となる「新年賀詞交歓会」のゲストには毎年、三鷹市ゆかりの音楽家の方に音楽演奏や歌唱をお願いしたミニコンサートを参加者にはお楽しみいただいていました。
そして、2019年1月に御公演をお願いしたのが、林家木久扇さん、木久蔵さんの親子だったのです。
なぜならば、木久扇師匠のご家族がかねては三鷹市大沢に在住されていたこと、そして、木久蔵師匠はまさにその時期に誕生された「三鷹市ご出身」でいらしたと言う、お二人ともに三鷹市との深いご縁があるからです。
2019年にご出演の際は、三鷹市芸術文化センター風のホールで、お二人にそれぞれ落語を上演していただきました。
また、『広報みたか』2019年1月1日号には、「共に支え合い、助け合って生きる"ふるさと三鷹"の創生を」と題する、木久扇師匠、木久蔵師匠と私の鼎談を掲載しました。
https://www.city.mitaka.lg.jp/koho/2019/20190101/04-05.pdf
そうしたご縁から、私はコロナ禍にもめげずに、両師匠が出演される浅草演芸ホールを時々訪問して、両師匠の落語を聴かせていただいてきました。
木久扇師匠は一日警察署長就任のご挨拶で、大沢の天文台近くに住んでいた頃、自然豊かな暮らしを享受されたエピソードなどを話されました。
むすびには謎かけをされ、「交通信号とかけて、林家木久扇ととく。その答えは、『黄色には気をつけて』」と話されました。
3月31日で55年間レギュラーメンバーを務められた日本テレビの『笑点』を退かれるご予定ですが、いつも黄色いお着物を着ていらっしゃることを聴衆の皆様はすぐにイメージして、会場では拍手の音が高まりました。
木久蔵師匠は、「私は三鷹市大沢生まれで、皆様と同郷です。どうぞ、この後の落語も楽しんでください」と明るい笑顔を満面に挨拶をされました。
式典終了後に、舞台の方に向かいますと、木久扇師匠から「お久しぶりですね。笑点は退きますが、落語はまだまだ続けますから、また、聴きに来てくださいね」とお声をかけていただきました。
木久蔵師匠からは、「久しぶりに写真を撮りましょう」とお声をかけていただきました。
颯爽とした警察官の礼服を見にまとったお二人と、宮崎駿監督が三鷹市民のために作ってくださった三鷹市のキャラクターの「ポキ」を交えて写真を撮らせていただきました。
このフェスタを主催された三鷹警察署の宮崎署長も、三鷹市交通安全協会の富澤会長も、お二人のパワーで、減少傾向にある三鷹市内の交通事故を益々減らしていきたいと意気込みを新たにされています。
横転体験車、歩行者シミュレーターや瞬発力を判定するコーナーなど、体験しながら交通安全の重要性を確認するコーナーには、家族連れや高齢者の皆さんが並んでいます。
その後、校舎の階段教室にいっぱいの参加者を迎えて、木久扇師匠と三鷹警察署交通課の竹崎主任が、三鷹市内の交通事故で過半数の「自転車をめぐる事故」を減らすために、『自転車安全利用五則』をわかりやすく説明してくださいました。
①車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
②交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
③夜間はライトを点灯
④飲酒運転は禁止
⑤ヘルメットを着用
そして、木久扇師匠が制服から着物に着替えて、仮設の高座から、落語をしてくださいました。
落語のまくらのお話では、木久扇師匠がコロナ禍に大腿骨骨折をした時、寝たきりになるおそれもあったところ、リハビリに努めて、歩けるまでに回復するとともに、家族や周りの人との新たな交流が深まったことを紹介されました。
落語は一日警察署長として、盗人がだまされるお話を選んで、交通安全だけでなく、特殊詐欺の被害に遭わない心構えについても注意喚起してくださいました。
木久扇師匠、木久蔵師匠の笑いの芸によって、会場には大きな笑い声が溢れるほどにもたらされて、「笑う門には福来る」を実感しました。
会場では、移動するたびにお久しぶりに再会した皆様との会話が弾み、交通安全だけでなく、地域の皆様との交流の大切さを再確認した一日となりました。