厚生労働省を訪問し、橋本年金局長、黒田官房総括審議官と対話しました
厚生労働省を訪問して、現在は年金局長をおつとめで、2021年から2022年までは厚生労働省【こども家庭局長】をされていた橋本泰宏さんを訪問し、対話の機会をいただきました。
橋本さんとは、厚生労働省雇用均等・児童家庭局で保育課長をお務めの際、【子ども子育て新制度】を検討する会議で、私が三鷹市長在任中で全国市長会を代表して委員を務めていたことから、ご縁が生まれました。
その後、同省の会計課長や大臣官房審議官をお務めの際にも交流が続きました。
さらに、私が市長として、厚生労働省社会保障審議会障害者部会の委員をつとめていた折には、2018年に橋本さんがその部会を担当する社会・援護局障害福祉部長に就任され、障がい者についての審議でのご縁が生まれました。
さらに、私が市長退任後の2020年に社会・援護局長、2021年に子ども家庭局長に就任され、現在は年金局長としてご活躍というように、多世代を対象にした社会福祉の分野のお仕事をされてきた方です。
私は市長在任中に、特に社会福祉の分野においては、それまで相対的に不十分であった【こども施策】と【障がい者施策】の充実をはかるようにつとめたことから、この分野で、国と自治体の連携を深めるうえで、国の職員の皆様との対話やネットワークを大切にしてきました。
そのお一人が、橋本さんだったのです。
【こども家庭局長】をつとめられた橋本さんは、【年金局長】としても、年金制度をこども若者に正しく伝えることが必要であり有意義と考えて、【年金に関する学生対話集会】を実施しています。
この事業の事業は、【厚生労働省年金局職員がキャンパスに伺います!】というものです。
すなわち、大学生と厚生労働省年金局の職員が一緒に年金について語り合うことにより、年金制度の理解、各自が自身の年金について一緒に考えること、学生からの意見や指摘を今後の年金行政に活かすことを目的としています。
TeamsやZoomなどを用いたオンライン開催の要望にも対応しています。
2023年度の事例では、通常の講義の時間1コマを開催にあててもらい、第1部(45分): 年金局職員から年金制度に関する説明、第2部(45分): 数人のグループに分かれ、大学生と年金局職員が座談会方式で意見交換、という内容で実施されています。
年金とこども・若者は決して無関係ではなく、むしろ、年金の意義はこども・若者にこそ理解してもらうことが必要であり、「日本年金機構」ではなく、厚生労働省年金局が実施することに意義があると受け止めました。
その日は、厚生労働省の大臣官房総括審議官をお務めの黒田秀郎さんも訪問しました。
黒田さんと初めてお会いしたのは、雇用均等・児童家庭局の少子化対策室長をおつとめの時でした。
私は、当時、全国市長会推薦委員として、【社会保障審議会少子化対策特別部会】の委員をつとめていました。
その出会いから、ご縁はさらに続き、同省保健局医療介護連携政策課長をお務めの際には、三鷹市で、介護医療連携の取組みをする際に、三鷹市に出向いていただき、ご助言をいただく中で、【三鷹市認知症連携】や【三鷹市介護医療連携】の取組みを充実することができました。
具体的は、2016年には【三鷹市在宅医療・介護連携推進協議会本協議会】を発足することができました。これは、医療と介護の両方を必要とする高齢者等が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域の医療と介護の関係者が参画し、在宅医療・介護連携の現状と課題の抽出、対応策について検討する協議会です。
また、その取組みの関係で、三鷹市・三鷹市医師会と市内の病院の三者が在宅医療支援のネットワークに関する協定を交わす際には、その調印式に立ち会ってくださいました。
その後、2019年に、黒田さんは大分県副知事に就任し、福祉保健部、生活環境部、商工観光労働部、土木建築部の四つの分野を担当されました。その際には、私の市長時代の経験を尊重していただき、大分県の職員研修で「指定管理者制度」を取り上げた際の講師として招聘してくださいました。
副知事ぁ委任中は、新型コロナ感染症対策に加えて「令和2年7月豪雨」に直面したこともあり、自治体の現場でのご経験を踏まえて、今は厚生労働省に戻られて、文字通り【総括審議官】として、省内の課題発見・課題解決のためのヨコ連携の取組みを推進されています。
なお、黒田さんは三鷹市在住で、お子さんは全員、コミュニティ・スクールを基盤とした小中一貫教育を進める三鷹市のある学園の小中学校の卒業生です。
というわけで、市長在任中には学校の運動会で保護者として参加している黒田さんとお目にかける機会もありました。
それも、本当にありがたいご縁です。
私は2019年度から、厚生労働省社会保障審議会介護保険部会の専門委員として、「介護保険に係る文書負担軽減」について検討しています。これは老健局所管の会議ですが、オンラインでの開催が多いために、厚生労働省を訪問したのは、久しぶりになります。
「こども政策」で最初のご縁があった橋本局長、黒田総括審議官との再会では、私が現在こども家庭庁参与をつとめていることから、お二人からこども政策の充実に向けて、「こども家庭庁と厚生労働省と、しっかりと密接に連携していきましょう」と、大変に心強いエールを送っていただきました。
国と自治体との連携を経験してきた私は、引き続きその連携強化に邁進したいと思います。