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東京学芸大学名誉教授小澤紀美子先生の叙勲感謝の会で乾杯の発声を担当しました

東京学芸大学名誉教授小澤紀美子先生の叙勲感謝の会で乾杯の発声を担当しました

東京学芸大学名誉教授の小澤紀美子(こざわきみこ)先生が、令和6(2024)年春の叙勲で「瑞宝中綬章」を受賞され、その「感謝の会」に出席しました。
小澤先生は、東京大学大学院工学系研究科博士課程建築学専攻修了後、日立製作所システム開発研究所で勤務されてから、東京学芸大学の家庭科教育課程で住居学などを教えてこられました。工学博士で技術士(地方及び都市計画)の資格もお持ちです。

その過程で「環境教育」の必要性を提起され、実践されてきました。
たとえば、教育環境教育推進法ができる前の1999年に、中央環境審議会の小委員会委員長として「これからの環境教育・環境学習-持続可能な社会をめざして(答申)」を提出されました。
その答申を基に作られたパンフレットには、「つながりに気づき」「あなたから始めよう」「体験を通して学んでいこう」と書かれています。
すなわち、環境教育・環境学習の主体という点では、教員も学習しなければならない、生徒と教員が相互に学びあうと考えられています。
また、環境教育・環境学習は総合的であること、目的を明確にして活動を目的化しないこと、そして体験を重視すること、地域に根ざし地域から広がることが書き込まれています。

この答申に基づく『第二次環境基本計画』には、【環境教育】という言葉が明示されています。
そして、「総合的教育」の重要な内容に「環境」が位置づけられています。
『第三次・第四次環境基本計画』6つの重要項目を横ぐしする【環境教育(地域づくり・人づくり)】【国際的取組み】【投資】などが課題としてあげられ、環境問題の解決の主体性を国民一人ひとりにあるということが明記されています。

小澤先生は、こうした教育と実践のご経験を踏まえて、学会としては、「日本環境教育学会」の会長や、「こども環境学会」の会長をつとめられました。また、国の「中央環境審議会」委員などをつとめられました。
さらには、『コカ・コーラ環境教育賞』の選考委員長として、長きにわたり、日本各地で展開されている地域の環境保全活動を顕彰してこられました。
近年は、福島の被災地をお仲間や学生の皆様と一貫して支援していらっしゃいます。

私は、1990年代に大学教員同士として小澤先生と巡り合い、自治体学会などで、ご一緒に研究活動をする機会をもちました。
また、小澤先生のご研究にほんの少しですが協力させていただきました。
そうしたご縁で出席した「感謝の会」で同席したのは、三鷹市長在任中に「まちづくり推進委員会」の会長、その後「景観審議会」の会長を務めていただいた東京農業大学名誉教授で福井県立大学の前学長の進士五十八先生でした。
また、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の副会長で宮城教育大学の教授でいらした見上一幸さん、千葉大学グランドフェロー、社会構想大学院大学教授の池邊このみさん、千葉大学名誉教授の田畑貞壽先生ともご一緒でした。

私は、乾杯の発声を指名されましたので、次のようなメッセージをお話ししました。
〇「感謝の会」と会の名称をしたのは、「小澤先生ご自身が受章したことについてお仲間に感謝したい気持ちと、小澤先生に感謝したい仲間の集まりであることを示す、小澤先生の想いが表れている会の名称であること
〇「小澤・紀美子」先生のイニシャルは「K.K.」、「環境・教育」も「K.K.」、「こども・環境学会」も「K.K.」、ちなみに私「清原・慶子」のイニシャルも「K.K.」、というわけで、このご縁が、多くの乾杯のご発声にふさわしい方々がいらっしゃる中、私がご指名されることになった理由ではないか
〇先生が拓いてきた「環境教育」「こども環境学会」の取組みが、学生、教員、研究者、地域の多様な皆様の活動実践を通して広がり、そのことが小澤先生のご尽力への感謝のネットワークになっていること
〇先生のご健勝と益々のご活躍を願い、この「感謝の会」を契機に、さらにネットワークが広がることを信じて、ご一緒に乾杯しましょう

その後、この会でお久しぶりに再会した進士先生から、近著の『進士五十八の日本庭園(日英2か国版)』が届きました。
進士先生による、国内外への「日本庭園」の魅力の発信のご著者です。
大いなる学びの一冊です。
こうして、小澤先生の感謝の会によって、お蔭様で私と進士先生とのご縁が強められました。
まさに、「感謝・感激」という「K.K.」が増えました。

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