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三鷹市長時代、ご一緒に【二元代表制】の実現に努めたお二人の前市議会議長

三鷹市長時代、ご一緒に【二元代表制】の実現に努めたお二人の前市議会議長

昨年、三鷹市議会議員を勇退された前三鷹市議会議員であり、元市議会議長のお二人と、お久しぶりにお目にかかる機会がありました。
市議会議員を8期32年務められた石井良司さんと、市議会議員を6期24年務められた宍戸治重さんです。

私は2003年4月30日から2019年4月29日まで三鷹市長を務めましたので、お二人は私が市長に就任した際には、石井さんは4期目、宍戸さんは2期目の当選をされていました。
そこで、首長と議会による【二元代表制】の地方自治の現場の先輩として、お二人には大変にお世話になりました。
石井さんは第49代(2006年5月~2007年4月)、第50代(2007年5月~2009年5月)、第56代(2019年5月~2021年5月)と3代通算5年間議長を務められ、宍戸さんは第55代(2017年5月~2019年4月)議長を務められました。
そこで、石井さんと宍戸さんとは、三鷹市という自治体を代表する市議会議長、市長として、多くの公の場でご一緒し、災害を乗り越えました。

私は1期目の市長であるにも関わらず、地方自治を進めるために大きなお仕事をさせていただきました。
たとえば、2005年3月に『みたか高齢者憲章』を制定するとともに、2006年4月には、『三鷹市自治基本条例』『三鷹市パブリックコメント手続き条例』『三鷹市市民会議・審議会等の会議の公開に関する条例』『三鷹市男女平等参画条例』など、地方自治の参加と協働の基本となる条例を施行することができました。
それは、まさに、このお二人をはじめとする市議会議員の皆様との「緊張」と「協調」の賜物だと思います。

『三鷹市自治基本条例』における市議会の規定は以下の通りです。
第3章 市議会
(市議会の役割、責務等)
第7条 市議会は、地方自治法(昭和22年法律第67号)の規定に基づき、市民の直接選挙により信託を受けた議員によって構成される意思決定機関であり、市民の信託に応えるため、事案の決定、市政の監視及びけん制を行うものとする。
2 市議会は、市民への情報提供を積極的に推進するとともに、市民に開かれた議会運営に努めなければならない。
3 市議会は、前2項の役割、責務等を果たすため、市議会の持つ権能を最大限に発揮して活動するものとする。
(市議会の立法活動、調査活動等)
第8条 市議会は、議会の活性化に努めるとともに、独自の政策提言及び政策立案の強化を図るため、立法活動、調査活動等を積極的に行うものとする。

1期目の市長である私には、市議会が「市民の信託に応えるため、事案の決定、市政の監視及びけん制を行う」という部分、特に「監視及びけん制」という機能を重視して、市長在任中は、まさに大いに「緊張」して公務をしていました。
しかも、お二人は、市議会の一般質問はほとんどお休みなく定例会でなさっていましたし、会派を代表して予算や決算の代表質疑をされることもあり、その厳しい質疑を、今は懐かしく思い出すことができる幸いも感じました。
また、石井さんとは、私が市長に就任した1期目の2005年6月14日、ニューヨークにおいて開催された「世界テレポート連合(WTA)インテリジェント・コミュニティ・フォーラム(ICF)」において、世界インテリジェント・コミュニティのトップ1に選定されたことから、同じくトップ7に選出されたフランスのパリ市の隣のイッシーレムリノー市から市長と議長が招待されて、訪仏して、市内の情報関連施設を視察したり、フランスの全国市長会で三鷹市の情報都市の取組みを報告するとともに、文化財であるパリ市役所での交流会にも参加する機会を持つことができました。
宍戸さんが議長在任中は、2017年に市内にある都立井の頭恩賜公園が「開園100年」を迎えていたことから、当時の天皇・皇后両陛下(現在の上皇・上皇后陛下)が来園されることになり、地元の三鷹市・武蔵野市の市長・議長がご一緒に園内を散策するとともに、ご昼食を都立井の頭自然文化園でご一緒にいただくという光栄な体験をさせていただきました。

この日、お久しぶりに3人で対話した時には、私が市長在任中がちょうどお二人の議員及び議長在任中と重なることから、次から次へと当時の市政のことや、議長・市長としてご一緒に体験した貴重なできごとを語り合って、時間を忘れるほどでした。
地方自治は、文字通りの二元代表制です。
議員も市長も、市民の選挙で選ばれる市民の代表です。
民主主義の原点は地方自治にあります。
そのただ中で、市民の代表として、緊張しつつも、有意義な取組をご一緒に実行することができた元議長のお二人との対話は、本当に有意義で、楽しかったです。

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