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三鷹市【星と森と絵本の家】を開館15周年記念日の7月7日に訪問しました

三鷹市【星と森と絵本の家】を開館15周年記念日の7月7日に訪問しました

7月7日は、【七夕】の日ですが、私にとっては【#三鷹市星と森と絵本の家】の開館記念日でもあります。
この施設は、「世界天文年」の平成21(2009)年に、三鷹市大沢にある「大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 #国立天文台」との包括協定に基づいて、国立天文台の敷地内にあった大正時代に建てられた「第1号官舎」の部材を最大限活用して復元するとともに、管理用の建物を建設して、絵本の展示や絵本を楽しみ親しむ施設として整備したものです。
建物の中には、書斎、畳敷きの客間、居間、長い廊下など、大正・昭和の時代にタイムスリップしたような感覚の中に、「宇宙」や「科学」に関する多くの絵本が収集・展示されています。
天文台の豊かな森の中にある建物を保存活用し、年輪を刻んだ木々などの自然豊かな広い庭も使って、天文台の専門家のご協力やスタッフに加えて、児童を含む多世代のボランティアの皆様による自然や科学への関心につながる活動が行われてきています。

私は、三鷹市長就任直後に国立天文台の海部台長を訪問して、改めて三鷹市と国立天文台の協働をお約束して以来、「星のソムリエ・準ソムリエ養成事業」「文部科学省科学技術振興調整費<地域再生人材創出拠点形成>事業としての宇宙映像利用による科学文化形成ユニット」の実施などを重ねてきました。
2019年の「世界天文年」の際には「三鷹の森科学文化祭」を共同開催し、市内を歩きながら宇宙の学びを深めていただく「太陽系ウオーク」を創設しました。
さらに、この絵本の家を整備することができるという、国立天文台との有意義な協働を進めることができたことを、本当に幸いと思っています。
そこで、開館の日を7月7日としましたので、市長在任中は、最初の開館の日から、この日には歴代天文台長と一緒に記念事業として、台長からは天文や宇宙のお話をしていただき、私はこの日からスタートする企画展のテーマに沿った絵本の読み聞かせをさせていただいてきました。
乳幼児やお母さんお父さんの反応をありがたく受け止めてきました。
毎年、開館記念日をスタートの日とする【企画展】は、国立天文台天文情報センター准教授・国際天文学連合(IAU)国際普及室(OAO)の縣秀彦先生に監修をしていただいています。

こうしたことから、市長退任後も、私は毎年、開館記念日には必ず訪問してしました。
今年も午前10時開館時間きっかりに、一番乗りで訪問しました。
今年は「開館15周年記念の日」であり、企画展のテーマは【見る・知る・感じる絵本展:はじまり】です。
ちょうど企画展の確認をしていた館長の西村路香さんと、ソファーにくつろぎながら、改めて15周年を迎えた絵本の家の「はじまり」の重みと意義を確認し合いました。
客間では、市民ボランティアによる「絵本の読み聞かせの会」が催される予定とのことでした。

気温が上がりつつあるお庭には、児童ボランティアによる「かき氷」「冷たい飲み物」「スマートボールすくい」などのお店が開かれています。
何と言っても、午前中から30度を超す真夏日、午後は35度を超す猛暑日となりましたので、「かき氷」のお店には行列ができています。
そして、今年も恒例のおとなのボランティア団体「星と森と絵本の家フレンズ:森のクラフト」の皆様による木工のお店や、草木染のお店も開かれています。
私は草木染のお花のブローチを購入して、すぐに胸に飾り、スタッフの皆様と記念写真を撮りました。

入り口に戻ると、回廊ギャラリーに展示されている「第11回三鷹市星と森と絵本の家回廊ギャラリー展示絵本作品公募」で優秀作に選考されたゴダード・エレナさんを、館長が紹介してくれました。
今年は76作品という多くの作品の応募があったそうですが、最優秀作は選ばれなかったそうです。
優秀作としてエレナさんの『灯台守とカモメ』、おのかつこさんの『きつねとわたしとおつきさま』、りょうさんの『ポラリスPolaris』、オイスターズさんの『おほしさまがきた』、Mariさんの『星をみにいくまえに』、柚木万由子さんの『月のこよみレストラン』の6作品が選出されたそうです。
そして、7月7日から9月9日まで展示される予定で、初日を迎えたのがエレナさんの作品だったというわけです。
この事業は11年前に、三鷹市内の印刷・出版事業をされている(株)ぶんしんさんの当時の社長で現在は会長の川井信良さんのご寄付を契機に開始したものです。
星や月などの天体や広く宇宙をテーマとする未発表の絵本作品を公募して、受賞作品の原画展を回廊ギャラリーに展示する事業です。
最優秀作品の中には出版されたものもあります。

エレナさんはチリ人の夫さんが国立天文台で技術者として働かれるということで、ご一緒に約1年前にチリから日本に来られたそうです。
「日本語は話せますか? 私はスペイン語が話せないのですが」と問いかけますと、「日本語はまだまだですが、英語の方が話せます」ということで、私は、勇気をもって英語で会話をしました。
チリから来られたので、「夫さんはチリのアルマ望遠鏡のお仕事をされていたのですか?」と聴きますと、「その通りです。夫は、チリのアルマ望遠鏡の仕事をしていて、今は日本でアルマの仕事をしています」とのことです。
エレナさんは、2018年からアーチストとして活躍を開始していて、チリでは絵画教室の教師をされていたそうです。
「今回は、天文台で夫が働いているご縁で、絵本の家の絵本募集を知り、応募したところ優秀作品に選ばれて、1番に展示していただいて、とても幸せです」と語ります。

これまでも、海外からの応募がありましたが、私自身は海外の方の入賞者とお話しできたのは初めてでしたので、とても感激しました。
絵本文化は、天文学と同様に、たしかに国境を超えることができるのだと実感しました。

 
 

 

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