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北村西望作【平和祈念像】原型の前で開催の【井の頭平和祈念会】に初参加しました

北村西望作【平和祈念像】原型の前で開催の【井の頭平和祈念会】に初参加しました

8月9日、長崎市で【平和祈念式典】が実施される同時刻に、都立井の頭自然文化園内の彫刻館で開催された【井の頭平和祈念会】に初めて参加しました。
この会は、長崎市平和祈念公園に設置されている【平和祈念像】を制作した彫刻家【北村西望】さんが生前、この日に実施していた平和祈念会であり、没後は彫刻家のお弟子さんや友人の方々が継承されているもので、現在は、晩年西望さんと出会っている広島出身の写真家の藤田公一さんはじめ、有志が主催されています。

私は、この祈念会のことを三鷹市長在任中を含めて最近まで知らなかったところ、今春、元武蔵野市長の邑上守正さんから藤田さんはじめ主催者の皆様の高齢化もあることから、「ボランティアで[事務局サポーター]をしているので、同じ時期に武蔵野市長・三鷹市長をしていたご縁で、ぜひ参加してください」とお声をかけていただきました。
その際、私は僭越にも、この会はとても有意義な会と思うので、ぜひ、広島市、長崎市、武蔵野市、三鷹市には、正式に文書で後援のご依頼をされた方がよい事業なのではないかと提案しました。
邑上さんからは、そのようにしたところ、4市に快く後援していただくことになりましたとの報告をいただきました。
平和希求の想いを共有できて、本当にありがたいことです。

当日のプログラムは以下の通りです。
⚫︎藤田公一さんによる主催者挨拶
⚫︎来賓挨拶
・広島市長代理・山本雅英広島市東京事務所長
・長崎市長代理・渡辺清英長崎市東京事務所長
、武蔵野市長代理・毛利悦子武蔵野市市民活動担当部長
・三鷹市長代理・石坂和也三鷹市企画部長
いずれの挨拶にも、力強い【今こその平和への希求】が込められています。
光栄にも、私は前三鷹市長として司会者より参加者に紹介していただきました。
⚫︎心を1つにした黙祷
⚫︎【ひろしま平和の歌】【千羽鶴】の合唱
⚫︎藤田さんによる、北村西望さんが残した【平和祈念像の言葉】の朗読
「あの悪夢のような戦争
 身の毛もよだつ凄絶悲惨  
 肉親を人の子を
 かえりみるさえ耐えがたき真情
 誰か平和を祈らずにいられよう
 茲に全世界平和運動の先駆として
 この平和祈念像が誕生した
 山の如き聖哲それは逞しい男性の健康美
 全長三十二尺餘
 右手は原爆を示し左は平和を
 顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
 是人種を超越した人間
 時に佛 時に神
 長崎始まって最大の英断と情熱
 命や人類最高の希望の象徴
  昭和三十年 春日 西望塑人」

そして、西望さんの晩年の5年間、おそばで制作を支えた遠山ただしさんが、西望さんの晩年の様子を語ってくださいました。
最後は、恒例とのことですが、【長崎の鐘】を合唱して閉会となりました。

まさに、長崎平和祈念式典のこの日、渡辺長崎市東京事務所長、山本広島市東京事務所長が各市長のメッセージを携えて参加していただいたことに、地元の前市長として、深く感謝の意を強く持ちましたので、平和祈念像原型の前でご一緒に記念写真を撮らせていただきました。
長崎の平和祈念像は70歳の作品ということですが、彫刻館の外には西望さんが90歳の時に制作した、立派な【正観世音菩薩坐像】があります。
これは、広島市平和中央公園内に設置されているとのことです。

こうして、北村西望さんの長崎市の平和祈念像、広島市の正観世音菩薩坐像が結ぶ、【井の頭平和祈念会】の皆様の非核平和への強い想いが、その具体化に向けた原動力になることを願いながら会場を後にしました。

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