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【ヘクソカズラ】という残念な名前の植物から感じる【生命力】

【ヘクソカズラ】という残念な名前の植物から感じる【生命力】

今年の夏は、気温が30度を超すことはもちろんのこと、全国各地で35度を超す猛暑日が1か月以上も連続する【猛烈に暑い夏】となっています。
立秋からずいぶん日が過ぎても、気温は下がらないままです。

さらに、特にこの頃は早朝や夕方のゲリラ豪雨、加えて台風も多く発生して、灼熱と湿った空気で、熱中症や夏バテを訴える人は少なくありません。

そうした苦労は、農家の皆さんや屋外で作業をする建築関係等の働く人々のみならず、屋内で働く人々の通勤の困難を増しています。
我が家の愛犬も、今夏は胃腸の調子を壊しました。
花壇のサフィニアも早期に枯れてしまって、花屋さんの助言を受けて比較的暑さに強いマリーゴールドに植え替えました。
市内の野菜、植物や果樹の生産農家も、作物の状況が厳しくてご苦労が多いようです。

そうした状況の中、近くの農園で【ヘクソカズラ】 という名前のついたつる性多年草の花が元気に咲いています。
この植物の名前は、高畑充希さん・岩田剛典さん主演の映画『植物図鑑』で、2人が春先に庭の雑草を片付ける場面で紹介されていました。
岩田さんが、高畑さんに「名前のない雑草はありません。これにもヘクソカズラという名前がついている。この一つは残しておこう、きっと夏には花が咲くから」というような会話に出てくる草です。
そして、主人公の2人が、残しておいた一本に、8月には花が咲いたことを見つけて会話がはずんだ花なのです。
私はそれまで、この草をやっかいな草だと思っていましたので、「え、そうなんだ!」と新発見した気持ちで、この草を見直すことにしました。

【ヘクソカズラ】は漢字では【屁糞葛】と書きます。
はっきり言って、大変に残念な名前だと思います。
これは、傷つけると、悪臭を放つことからこういう名前が付けられたということです。
とても丈夫で、この草に注目してみると、至る所に生えていて、抜くにも面倒な草です。
しかも、抜こうとすると臭いがきついことからこの命名は仕方ないと言えます。
それにしても残念な名前の草花ではあります。

8月に咲くことがあるという花ですが、抜かれて排除されることが多いので、私は『植物図鑑』の映画をみるまでは、この花を発見することはありませんでした。
2年前の8月にこの花を見つけて、ピンクの可愛い花の色を承知していましたが、今年も探してみると、その数は2年前をはるかに超えて、まさに猛暑と豪雨の影響で【満開状況』です。
小さくてかわいい花に、雑草ではなく、きちんと名前のある【ヘクソカズラ】の【生命力】を強く感じます。

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