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79年目の広島被爆の日を迎えて

79年目の広島被爆の日を迎えて

8月6日、79年目の広島被爆の日を迎えて、改めて被爆で亡くなられた犠牲者に哀悼の意を表します。
そして、今なお、困難の中にある被爆者、ご遺族の皆様をお見舞い申し上げます。

私が三鷹市長在任中、対話を交わし、【世代を超えて平和を考える日・三鷹市戦没者追悼・平和祈念式典】で体験談を語っていただいてきた【三鷹市原爆被害者の会(三友会)】は、長く会長であった大岩孝平さんはじめ会員の逝去が続いて、現在は活動は休止されていると聞いています。
今年の8月6日は、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ情勢など核が使われる懸念が世界に影を落としている中、広島平和記念式典は厳かに挙行されました。

今朝は、テレビ放送を視聴することで、広島平和記念式典に参列しました。
松井一實広島市長は、『平和宣言』らで、「かつてゴルバチョフ元大統領は、『われわれには平和が必要であり、軍備競争を停止し、核の恐怖を止め、核兵器を根絶し、地域紛争の政治的解決を執拗に追求する』という決意を表明し、レーガン元大統領との対話を行うことで共に冷戦を終結に導き、米ソ間の戦略兵器削減条約の締結を実現しました。
このことは、為政者が断固とした決意で対話をするならば、危機的な状況を打破できることを示しています。」と語り、
「皆さん、混迷を極めている世界情勢をただ悲観するのではなく、こうした先人たちと同様に決意し、希望を胸に心を一つにして行動を起こしましょう。」と呼びかけました。

広島県・湯崎英彦知事は、「人類が核兵器の存在を漫然と黙認したまま被爆者を一人、また一人と失っていくことに耐えられない」と語り、「私たちは、真の現実主義者にならなければなりません。核廃絶は遠くに掲げる理想ではないのです。今、必死に取り組まなければならない、人類存続に関わる差し迫った現実の問題です。」と呼びかけました。

岸田文雄内閣総理大臣は、「昨年12月、日本政府の拠出により国連が立ち上げた『ユース非核リーダー基金』プログラムが始動しました。今年、このプログラムを通じ、核兵器国・非核兵器国の双方の未来のリーダーが、広島及び長崎を訪問します。
我が国は、被爆者の方々を始め、「核兵器のない世界」の実現を願う人々と共に、被爆者の方々の思いや被爆の実相を次世代に継承するため、引き続き、力を尽くしていく決意です」と、若い世代への継承の重要性を語りました。

アントニオ・グテーレス国連事務総長のメッセージは中満泉次長が日本語で代読しました。
「核戦争を起こさずに冷戦を終わらせることができたのは、単なる幸運に過ぎなかったという事実に、あまりにも多くの人が気づいていません。
私たちは、同じような「運試し」をすることはできません。
しかし無謀にも、一部の人々が再び、核による威嚇を行っています。
世界は声を一つに、決して容認できない行為を非難しなければなりません。」と訴えました。

身近な三鷹市で出会った原爆被害者の方々の死に直面する時、その死によって、非核平和の火を、絶やしてはいけない、むしろ灯し続けなければいけないと強く思います。
8月6日の広島からのメッセージは、その当たり前のことを、再確認させていただく日となりました。

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