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福島市役所を訪問して木幡浩市長と【福島市こどもの笑顔条例】のことなどについて対話しました

福島市役所を訪問して木幡浩市長と【福島市こどもの笑顔条例】のことなどについて対話しました

8月7日(水)午後2時から開催の【福島県こどもの居場所づくりトップセミナー】(主催:認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、一般社団法人地方行政調査会、共催:福島県、後援:福島県市長会、町村会)に講師として参加し、内堀雅雄多くの福島県県知事をはじめ、多くの県内の市長村の正副市町村長とおめにかかりました。

ただ、当初ご出席予定であった福島市の木幡浩市長が公務のために出席がかなわないとのことでした。
木幡市長は、現在、中核市市長会の会長をされていて、かねてこども家庭庁に提言書を提出にこられた際におめにかかっていました。さらに、今年の6月からは全国市長会副会長もお務めです。
午後には公務が入りトップセミナーに参加できないところ、午前中には時間を割いていただけるということで、私は午前中に福島市役所を訪問しました。
福島駅で新幹線を降りて、東口から出ている循環バスで市役所に向かうと、12分程度で到着して、料金は100円でした。

木幡市長には、2021年6月議会に提出して可決された【こどもの笑顔条例】を中心にお話を伺いました。
福島市の待機児童が、2021年4月、ようやくゼロとなったそうです。市長就任時は県下最多の250名で、その後も共働きの増加、幼児教育・保育の無償化により、子どもの数は減っても保育ニーズは高まるばかりでした。
そこで、官民連携して【待機児童対策推進パッケージ】を推進し、保育枠の拡大と保育士確保に努めた結果、ようやく待機ゼロを達成したそうです。ただし、希望の保育所に入れないなど潜在的な待機があることなどに留意して、きめ細かい取組みが必要と痛感されています。
加えて、小中学校の机と椅子を一斉更新し、市長就任時にトイレの洋式化が20%程度だったところを、100%に整備するなど、急ピッチで子どもたちの環境整備を進めてきたそうです。

私も、三鷹市長在任中に、まさに、小中学校のトイレの洋式化、エアコン整備、耐震化に注力した経験があります。
こどもたちの日常生活の場である、保育園、学校、公園等の環境整備は、「ハード整備優先」という批判は当たらず、質の高い保育・教育等を保障するための基盤として、安全と健康確保のためにきわめて重要であるとの想いを共有しました。

そして、「子育てと教育なら福島市」を目指すには、多様な選択肢の提供、質の向上、負担軽減など子ども・子育ての新ステージをつくっていきたいと考えられて、「子どものえがお条例」を制定し、地域みんなでこどもたちの笑顔あふれる社会をつくっていくことを進めているとのことです。
条例の概要は以下の通りです。
●条例の目的:子どもたちが「福島市に育ってよかった」と誇りを持ち、「子育てするなら福島市」と称されるよう、地域社会全体で子どもと子育てを応援し、子どものえがおあふれる社会を本市に実現すること。
●基本理念:
1 一人の人間として尊重されること。                   
2 自己肯定感が育まれること。                     
3 社会で生活する能力を身に付けること。         
4 個性や可能性を伸ばすことができること。
5 地域社会がそれぞれの役割を果たしていくこと
●保護者:必要な習慣を身に付け健やかに成長できるよう深い愛情をもって子育てを行うこと
・子どもと一緒に家の片づけを行う
・子どもと一日の出来事について会話する。(子どもとの時間を多く作る)
・子どもに、あいさつする姿を見せる。
●地域の人:子どもと子育てに積極的に関わりをもつことや安全安心な地域づくりを行うこと
・子どもたちの登下校時など会った時には、『おはよう・こんにちは』とあいさつする
・犬の散歩を子どもの登下校の時間帯に行う(見守り)
・行事やお祭りなど、体験や交流できる機会をつくる
●事業者:子育てと両立できる職場環境の整備と地域の子どものための活動への協力を行うこと
・従業員が仕事と子育てを両立できるよう、職場環境の整備に努める
・子どもたちに見学や職場体験などの機会をつくる
●保育園・幼稚園・学校など:主体的な学びや人間性・社会性を育むために必要な支援を行うこと
・子どもたちの個性や能力を伸ばすことができる教育に取り組む
・集団生活の中で、思いやりを育むための支援を行う
●市:以下の11の基本的な施策の方向性に基づき策定した「子ども子育て新ステージプラン」に総合的、継続的、安定的に取組み、子どもの健やかな成長のために、保護者や地域の人、事業者、保育園・幼稚園・学校などが連携を図り、それぞれが役割を果たすことができるように調整
①子どもの成長に応じた切れ目のない支援、②子ども及び保護者からの相談への対応、③子どもの居場所の確保、④子どもの社会参加等の促進、⑤保護者の居場所の確保、⑥子ども及び保護者の健康の増進等、⑦教育・保育の質の向上、⑧子どもへの虐待の予防等に関する取組、⑨支援を必要とする子ども及び保護者への取組、⑩生活環境の整備等の促進、⑪多世代の交流の推進

まさに、木幡市長を中心に福島市としての【こどもまんなかまちづくり】を進めていることに敬意を表します。

8月は、福島県内は名産の【桃】が旬で、福島市では「ふくしま・フレッシュ・フルーツ】ということで、【F・F・F】の桃の箱を持って記念写真を撮りました。
その際、秘書の方は「それではハイ・ピーチで」と声をかけてくださいました。福島では、決して「ハイ・チーズ」ではないのです。
まさに、福島の誇りの名産の1つである桃に対する強い愛情を感じました。

午後の【福島県こどもの居場所づくりトップセミナー】には、福島市の國分・こども未来部長、綿谷・こども政策課課長補佐が聴講していただき、お話しすることができました。
福島県、福島市はじめ県内の各市町村の皆様の【こどもまんなかまちづくり】の進展を心から願います。

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