エントリー

【独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の評価等に関する有識者会合】で座長に選出されました

【独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の評価等に関する有識者会合】で座長に選出されました

8月初旬に、私は【独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の評価等に関する有識者会合】に委員として出席しました。
そして、委員の互選で【座長】をつとめました。
この会議は会議室とオンラインによるハイブリッド方式で開催され、私は、文部科学省の会議室から参加しました。

【特別支援教育】とは、「障がいのある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行う」教育です。
そして【独立行政法人】とは、内閣府や省庁の行政から分離した一定の事務や事業を担当する機関で、独立した法人格を持ち、業務の効率化や透明性の向上を目指して設けられています。
独立行政法人には国際協力機構(JICA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、理化学研究所などがあります。
【独立行政法人】は、法律に基づき、総務省に設置され、内閣総理大臣に任命された委員で構成される【独立行政法人評価制度委員会】による評価制度の重要事項についての意見に基づきながら、業務の効率化や透明性について、主務大臣から評価されます。
具体的には、中(長)期目標(3年~7年の業務運営に関する目標)を主務大臣が作成して、法人に対して指示します。
法人は、中(長)期計画:(中(長)期目標を達成するための計画)を具体化します。
法人からの申請を受けて、主務大臣が認可を行います。
そして、法人は、年度計画を主務大臣に届出します。
そして、年度評価:毎年度、前年度の業務実績について、法人は自己評価を行い、主務大臣は有識者会議を開催して、それを参考にしながら評価を行うのです。

【独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の評価等に関する有識者会合】は、文部科学省が、「文部科学省所管の独立行政法人の評価に関する基準」(2015年6月30日文部科学大臣決定)に基づき、所管の本研究所の評価等に関して、外部有識者の知見の活用を図るため、開催するものです。
本研究所は、日本の特別支援教育のナショナルセンターとして設置され、特別支援教育に関する【研究機関】として、実際的な【研究】を総合的に行い、特別支援教育関係職員に対する専門的、技術的な【研修】を行うこと等により、特別支援教育の振興を図ることを目的としています。
その目的を達成するため、主として次の業務を行っています。
●特別支援教育に関する研究のうち主として実際的な研究を総合的に行うこと。
●特別支援教育関係職員に対する専門的、技術的な研修を実践等の推進に寄与する指導者の養成を行うこと。
●特別支援教育に関する実際的な研究の成果の普及並びに特別支援教育に関する研究の促進を行うこと。
●特別支援教財務内容の改善に関する事項育に関する図書、資料及び情報を収集し、整理し、保存し、及び提供すること。
●特別支援教育に関する相談に応じ、助言、指導及び援助を行うこと。

1971年10月に【国立特殊教育総合研究所】が発足し、1999年12月【独立行政法人国立特殊教育総合研究所法】が公布され、2001年4月に【独立行政法人国立特殊教育総合研究所】が発足しました。
2007年4月に【学校教育法等の一部を改正する法律】の施行に伴い、名称が【独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所】に変更されました。
2021年10月に創立50周年を迎えています。

この日、私は座長として、以下の議事を進めました。
(1)独立行政法人の評価制度について
(2)令和5年度における業務の実績に関する自己評価について
(3)令和5年度における業務の実績に関する主務大臣評価案について

【独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所】の中村理事長、清重理事による「自己評価」についての説明を聴き、各委員との質疑応答を行い、次の項目を中心に、主務大臣評価案についての意見を交換しました。
●国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項
・特別支援教育に係る実際的・総合的研究の推進による国の政策立案・施策推進等への寄与及び教育現場への貢献
・各都道府県等における特別支援教育政策や教育実践等の推進に寄与する指導者の養成
・特別支援教育に関する情報普及の充実や自治体・学校への支援
●業務運営の効率化に関する事項
●財務運営に関する重要事項
●その他業務運営に関する重要事項

会議終了後、文部科学省で事務局を務めていただいた、初等中等教育局の生方特別支援教育課長、渡邉課長補佐、酒井特別支援教育企画官、柴さん、若松さんらと、「委員の皆様による熱心な審議がありがたいですね。ぜひ、研究所には、今後の取組みに大いに反映をお願いしたいですね」と語り合いました。
本研究所のWebサイトは大変に充実しています。
研究成果をはじめ、発達障害に関する各種情報、インクルーシブ教育システム構築支援データベース(愛称インクルDB)、特別支援教育教材に関する情報などが大いに役に立ちます。
また、研究所セミナーの開催や特別支援教育の指導の経験のない又は経験年数の少ない教員に向けたリーフレット「特別支援教育リーフ」の刊行するなどもユニークです。

私は、今年もこの会議に参加させていただき、初めて座長を務めさせていただいて、改めて、【独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所】が、特別支援教育のナショナルセンターとして、有意義な研究を重ね、現場に役立つ研修を行い、わかりやすいガイドラインやPR冊子を作成している実態を、さらに幅広い皆様にお知らせして、もっと多くの障がい者教育の現場に役立つようにしていただきたいとの想いを強くしました。

ユーティリティ

記事検索Entry Search

Search
キーワード

過去ログArchives

RSS Feed