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卒業される皆様へ~東京大学五神総長のメッセージ

卒業される皆様へ~東京大学五神総長のメッセージ

この時期は、卒業式の季節です。
今年は、新型コロナウイルス感染症対策の為に、多くの大学で卒業式は中止されています。
3/24、私が経営協議会の委員を務めている、東京都文京区の東京大学の卒業式は、学生は学部代表の13人だけが参加し、その模様はリアルタイムに配信されて、卒業生や保護者の皆様は、オンラインの参加となりました。

大学のホームページに掲載されている五神真総長の式辞には、

近年、「自国第一」を唱える主張が目立つようになりましたが、グローバル化 はすでに後戻りできないところにまで浸透しているのです。限られた地域の利害にのみ目をむけた行動が、いかに無力であるのか。この感染症への対処の経験は、そのことをはからずも明らかにしたのです。

とあります。
そして、

「私たちの目の前には、人類全体が取り組まなければならない課題が差し迫っています。その課題の解決に向けて、互いの違いを認め多様性を尊重し、様々な知恵を出し合って、協働していくことがますます重要になっています。

と『協働』という言葉をキーワードに語っています。

具体的事例として、宇宙線研究所と神岡地域、大気海洋研究所と三陸沿岸地域との事例から、大学での研究教育は地域社会の発展と無縁ではないことを紹介しています。

そこには、希望を養い希望を育てる場としての大学の役割や、地域を耕しその発展の原動力となる大学の可能性が見えています。

というわけです。
さらに、

大学の教育や研究を通して、地域にとって大切なものは何かを考え、またそれを実現するための道筋について考え、それを地域と共有することこそが、希望と未来の創出に繋がるのです。

とも話しています。

私は、大学教員時代は、地域メディアや地域情報化の研究を進める過程で、多くの地域の皆様と協働してきました。
三鷹市の市長を務めていた際は、就任1期目の平成17年9月に『協働』を中核的理念とする『自治基本条例』を市議会で特別委員会を設置していただいた上で可決していただき、平成18年4月に施行しました。
そして、「民学産公の協働」の経験を重ねたことから、『協働』は本当に重要な課題解決の在り方であると共感します。

新型コロナウイルス感染症対策の厳しい過程にある今、医療をはじめとする学際的な学問と民間と行政との幅広い『協働』が各地で展開され、国際的な連携が進むことによって、1日も早い終息となることを心から期待します。

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